診療内容

親知らずっていつ抜いたらいいの?

親知らずはどのような歯なのでしょう?

親知らずは大臼歯の最後方にある歯で、第三大臼歯または智歯とよばれます。

一般的には16歳〜25歳ころに生えてきます。現代人は顎が小さくなっているので、親知らずの生えるスペースが少なく、ほとんどがちゃんと生えることができません。多くは骨の中に埋まったままであったり、生えても前の歯にひっかかって傾いたままだったりします。

埋まったままの親知らずが発見されたら、早めに抜くことをおすすめします。その時に自覚症状がなくてもいずれ何らかの弊害を生ずることが多いからです。

一度でも炎症が起こった親知らずは炎症を繰り返すことが多く、身体の抵抗力が落ちたときには大きく腫れることもあります。特に女性の場合、妊娠の可能性があるときには早めに取っておいたほうが望ましいです。噛むのに役に立たないばかりではなく、手前の大事な7番目の奥歯までむし歯や歯周病でだめにしてしまう恐れがあり、残しておいてメリットはほとんどありません。
年齢を重ねると、骨も硬くなり、治りも遅くなりがちですので、最近では10代後半から20代前半で親知らず抜歯をすることが多いです。
10代前半くらいから歯科医院で親知らずの状態を定期的に観察してもらうことをおすすめします。

全てが抜歯の対象となるわけではありませんが、抜歯をすることが決まったら最善の方法で抜歯します。
麻酔は不安や緊張をとるために、笑気吸入鎮静法や静脈内鎮静法など緊張をとる薬を併用して安全にリラックスして治療を受けることが可能です。

歯が横に生えてきたり、根が曲がったり、歯と骨が癒着している場合などは、歯または骨を削って抜くこともあります。抜歯は十分に麻酔しますので、全く無痛です。2、3日腫れが出ることもありますが、痛みに関しては痛み止めで抑えることができますので心配はありません。

抜歯は恐いという印象がありますが、全体の歯並びにまで影響を及ぼしますので、親知らず抜歯は若い内に済ませておくことをおすすめします。